何故今回この質問を知恵袋に投稿したのか。
最初は駆除派の意見を聞いて、それに自分の考えをぶつけてみる。
回答者を論破してみたいとまでは思っていませんが、それに近いものは持っていたと思います。
しかし、どうしても平行線になる課題があります。
外来種と在来種は共存できない
外来種と在来種は共存できる
共存できないから、駆除をするとの意見を多数受けました。
一方自分は、共存できると思うから、在来種の保護・育成が必要だと考えています。もちろん護岸に囲まれた池、沼、小規模なダム湖等の閉鎖環境では共存は難しいと思います。
少し見方を変えると、そのような閉鎖環境の外来種を駆除するのは、不可能ではありません。しかし琵琶湖のブルーギルを完全駆除するのはもう不可能です。
外来種との共存ができない、しかし完全駆除もできないとなると、永遠と駆除活動の繰り返しになります。そして、駆除活動ばかりに注意が向けられ、自然保護の関心が薄れていくのではと感じています。
「共存できる、できない」自分はできると思っていますが、実際はできないかもしれない。今のところ誰も分かりません、生物学者でも意見が割れています。しかし駆除活動は「共存できない」を前提に行われています。「共存できる」を前提にした在来種も外来種も安心して住める水質環境の育成も必要ではと考えています。
外来種の勢力を抑える事
在来種の勢力を増やす事
人間ができることはこの2つしかありません。そして両方大事だと思います。
平行線になるのは、どちらを優先するかですね。
ブラックバスが繁殖している中に、在来種を増やしても、食べられてしまうために効果がない。ブラックバスを駆除し、個体数を減らしてから、在来種を増やす。
自然環境を改善して、在来種を保護・繁殖させて増やす。ブラックバスが捕食し、また数が減るが、自然の治癒力で在来種はまた増える。
どちらも正しいのです。そしてどちらも結果が分からない。
外来種が完全駆除できたけど、結局漁業や遊漁は稚魚の放流をしないと成り立たない。河川の開発も延々と続く。そもそもブルーギルを完全駆除できると思えない。
在来種を手厚く保護しても、結局外来種に食い尽くされた。在来種の住処を人工的に作ってもブルーギルに占領されただけだった。
なお、現状は、
「外来種の勢力を抑える事」に重点を置いて、
「在来種の勢力を増やす事」を軽視しているのではと、感じます。
今現在は、特定外来生物法が施行され、「外来種の勢力を抑える事」が強化されています。
よって、平行して「在来種の勢力を増やす事」にも力を入れて欲しいというのが自分の考えです。
回答への返信にも、何回も書きました。
「駆除のいたちごっこになるなら、その労力・税金を自然保護に回して欲しい。」
これが自分の持論です。質問し、回答をもらった今でも変わりません。
こんなHP兼ブログのような所に、このような問題を提起しても現状は変わりません。自分一人の自然を改善する力なんて、ほんの微量です。
生物学者、外来種で害を受ける人、外来種で利を受ける人の3者しか、外来生物問題は気にしてないと思います。
残りは行政のパフォーマンスと、マスコミの誘導にのせられるか、無関係のままかのどれかです。昨今のウォーターレタスやアルゼンチアリ、一昔前ならセイヨウタンポポ、アメザリ、牛カエル。これらが日本に侵入しても、ほとんどの人が無関心だと思います。
それら無関心な(今まで気にしてなかった)人が、この記事を見て、そんな考えがあるんだな〜と思ってくれれば幸いです。
自分もブラックバス釣りが趣味じゃなければ、このような考えは持たなかったと思います。
「害魚なら、さっさと駆除すればいいじゃん!」ぐらいですね。
でもバス釣りが趣味になり、自然環境が気になります。
外来種が駆除されても自然環境が悪化していたら悲しいです。なら自然環境を回復して、外来種も生物相に組み込むことができるなら、うれしいな。
が僕の現在の考えです。強要や押し付けはしません。駆除が必要なのは当たり前です。自然環境も回復して欲しいのが願いです。
はっきり言って、行政は行動しやすい「駆除活動」ばかり熱心で、「自然保護」には消極的です。
「自然保護」は、文明の停滞または、退行が必要になります。また費用もかさむうえに、効果が現れるのに時間がかかります。
琵琶湖の南湖で、浜辺でキャンプをして、透明な湖で泳ぎ、ブラックバス釣りを楽しむ。沖では漁船がコアユやフナを捕まえ、葦原でシジミ狩りを楽しむ。そんな将来が理想です。
長文・駄文・まとまりが無い文章に最後までお付き合いありがとうございます。
今回は、回答、閲覧ありがとうございました。
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